WordPressテーマを変更するときの注意点!SEOに影響はない?

WordPressでブログやサイトを運営していると、途中でテーマを変更したくなった人も多いのではないでしょうか?

でも、

  • テーマ変更のやり方がわからない
  • テーマ変更後に不具合がでないか心配
  • テーマ変更でSEOに悪影響がないか不安

などの理由から、なかなかテーマ変更に踏み切れなかったりすると思います。

WordPressのテーマを変更したらアクセス数が減ったとか、デザインが崩れたという話はよく聞くので、あらかじめリスクを理解してから実行したほうが良さそうです。

ここでは、WordPressのテーマ変更を考えている方のために、テーマの変更方法や注意点などについて解説します。

目次

WordPressテーマ変更時の注意点

WordPressテーマを変更すると、下記のように修正が必要な個所や、不具合などが発生する場合もあるので注意してください。

  • アクセス解析ツールなどの再設定が必要になる
  • カスタマイズしたCSSが無効になる
  • テーマ独自のウィジェットやショートコードが使えなくなる
  • アイキャッチ画像のサイズが変更される
  • プラグインによってはエラーや不具合が起きる

それぞれ簡単に内容や対応策などを解説します。

アクセス解析ツールなどの再設定が必要になる

ブログやサイトにgoogleアナリティクスや、サーチコンソールなどの解析ツールを設置している方は多いと思います。

解析ツールの設置方法にはいくつかの方法がありますが、

  • テーマの設定からコードを追加した
  • テーマ編集からコードを追加した

といった場合はテーマが変わればコードはなくなってしまうので、再度トラッキングコードやHTMLタグなどの設置が必要です。

プラグインで設置した場合はテーマ変更後もそのまま利用できますが、念のため計測できているかの確認は必ずおこないましょう。

カスタマイズしたCSSが無効になる

テーマのCSSを直接編集、またはテーマカスタマイザーの追加CSSから追記してデザインやレイアウトの変更をおこなっている方も多いと思います。

先ほどの解析ツールなどと同じように、テーマが変われば編集した内容は引き継がれず全て無効です。

新しいテーマで同じようにカスタマイズが必要な場合は、再度CSSを編集しなければならないので注意して下さい。

テーマ独自のウィジェットやショートコードが無効になる

ワードプレスのウィジェットには、デフォルトで用意されているものとテーマ独自のものがあります。

テーマ独自のウィジェットを利用している場合、テーマ変更によって利用できなくなるので注意してください。

また、同じようにテーマ独自のショートコードも利用できないので、テーマ変更後は記事の修正が必要になってきます。

テーマ独自の記事装飾などもデザインが崩れたりするケースが多いので、できれば変更前に確認しておきましょう。

アイキャッチ画像のサイズが変更される

テーマを変更すると、テーマの使用によってアイキャッチ画像のサイズが変更されてしまう場合があります。

サイズ変更によって表示が崩れてしまった場合は、アイキャッチ画像のサイズを変更しましょう。

アイキャッチ画像のサイズ変更は、「Regenerate Thumbnails」というプラグインを使えばまとめて変更できるため、そこまで面倒な作業にはならないはずです。

プラグインによってはエラーや不具合が起きる

テーマ変更をおこなうと、インストール済みのプラグインと新しいテーマの相性が悪く、エラーや不具合がおきる可能性があります。

特に有料テーマはあらかじめ備わっている機能が多く、そのままだとプラグインの機能が重複してしまったりするため、無料テーマから移行する場合は注意してください。

有料テーマの公式サイトには非推奨プラグインなども記載してあるので、該当するプラグインや同じ機能を持つプラグインは削除、または停止しましょう。

ただし、SEO対策のプラグインなどは削除して再設定するという作業が必要になるため、手間が増えることも理解してテーマを変更するか検討したほうが良いかもしれません。

WordPressテーマの変更方法

WordPressテーマを変更する方法はとても簡単で、ざっくり言えばテーマをインストールして有効化するだけです。

とはいえ、先ほど説明したように、ただテーマを変更するだけではサイトのデザインが崩れたり、これまで設定していた解析ツールなどが機能しません。

SEOにも悪影響がでてしまうこともあり、結果的にサイトの順位が下がったり、アクセス数の減少に繋がる可能性もあるでしょう。

そこで、なるべくサイト運営に影響がないようにテーマを変更する手順を解説します。

STEP①バックアップを取る

まず、テーマを変更する前には必ずバックアップをとりましょう。

バックアップをとっておけば、テーマ変更後に予期せぬトラブルがあったときでも元の状態に戻すことができます。

バックアップを取る方法はいろいろありますが、代表的な方法は以下の3つです。

  • サーバーの自動バックアップ機能
  • プラグインでバックアップ
  • FTPツールで直接データやファイルをダウンロード

サーバーによっては自動でバックアップをとっている場合も多いですが、サーバーのバックアップだけではやや不安が残ります。

万が一サーバー側のデータが壊れたり、消えたりする場合に備えて他の方法でもバックアップをとり、PC上にもデータを残しておきましょう。

初心者でも簡単にできるのはプラグインを使う方法で、なかでも「BackWPup」は無料でもサイトやブログのデータを丸ごとバックアップできる優秀なプラグインです。

公式サイト、もしくは管理画面の「プラグイン」の「新規追加」からインストールできるので、バックアップを取っていない方はお試し下さい。

STEP②新テーマのインストール

テーマのインストール方法は、公式テーマか非公式テーマかによって変わります。

公式テーマの場合は、管理画面の左側にある「外観」「テーマ」と進み、上の方にある「新規追加」をクリックしてください。

すると、下記のようにテーマが検索できるので、ここから気に入ったテーマをインストールしましょう。(この時点ではまだテーマの有効化はしません)

テーマの検索画面の画像

非公式テーマの場合は、テーマの販売ページや製作者から直接ダウンロードし、上記画像の「テーマのアップロード」というクリックしてください。

すると、以下のような画面が表示されるので、「ファイルを選択」もしくはテーマのファイルをドラッグします。

テーマアップロード画面の画像

ファイルが選択された状態になると、「今すぐインストール」というボタンが押せるようになるので、インストールを完了させてください。(まだ有効化はしないよう注意)

STEP③ライブプレビューで確認

テーマのインストールが完了すると、ライブプレビューができるようになります。

ライブプレビューのやり方の画像

ライブプレビューとは、テーマを有効化する前にデザインやレイアウトが確認できる機能で、この時点でデザインの変更や修正も可能です。

トップページはもちろん、個別ページなどの表示も確認できるので、デザインが崩れていないかなどの確認をしておきましょう。

STEP④テーマを有効化

ライブプレビューで新テーマのデザインやレイアウトを確認し、特に問題がなければテーマを有効化します。

テーマによっては親テーマと子テーマの両方をインストールするものもありますが、有効化するのは子テーマだけです。

親テーマは有効化せず、インストールだけしておけば問題ありません。詳しくは各テーマのインストール方法などを参照して下さい。

テーマの有効化が完了したら、不要なテーマは削除して構いません。残しておいてもアップデートしなければいけなかったり、手間がかかるだけでメリットは殆どないでしょう。

STEP⑤不具合がないかの確認

最後に、ブログやサイトの状態を確認し、不具合がないか確認しましょう。

特に必ず確認しなければいけないことは、

  • アクセス解析ツールなどは正常に機能しているか
  • 広告は正常に表示されているか
  • 不要なプラグインが有効化されていないか

の3つです。

最初にも注意点として解説しましたが、テーマの機能などで解析ツールを設置していると、テーマ変更後で無効になるため再度設定しましょう。

googleアドセンスなどの広告も同じで、プラグインではなくテーマにコードを設置していた場合は再度設置が必要です。

また、これまで使用していたプラグインと同じ機能がテーマに組み込まれている場合、プラグインの機能と重複してエラーが発生する場合があります。

テーマごとの非推奨プラグインなども確認し、不要なプラグインは削除しましょう。

WordPressテーマを変更するとSEOに影響はある?

WordPressテーマを変更とSEOに影響があるかどうかは気になる人も多いと思いますが、結論から言えば影響はあります。

ただし、現在はコンテンツの内容が最も重要といわれていますし、殆どのテーマがSEO対策をおこなっているため、WordPressテーマを変更しただけで急激に順位が上がることはまずありません。

テーマ変更をすることによってサイトの表示速度が上がったり、内部リンクの構造が変わったことなどによってSEOに良い影響を与えることもあるということです。

逆に、テーマの独自機能によって構成されていた内部リンクが無効になり、SEOに悪影響を与えるケースも充分考えられるでしょう。

ですから、テーマ変更時は特にSEOに影響がありそうな項目は注意し、なるべく元の状態を維持することが重要です。

テーマ変更後に不具合が起きた時の対処法

今回ご紹介した手順でテーマ変更をおこなえば、基本的には問題ないはずですが、それでもテーマ変更後に予期せぬエラーが発生する場合があるかもしれません。

特にテーマ変更後によくあるトラブルが、画面が真っ白になって管理画面にログインすらできなくなってしまう状態。

私もテーマ変更時ではないですが、サーバーを引っ越ししたときにこのエラーが発生しました。

原因は色々考えられますが、テーマ変更時であればテーマ自体のエラーか、特定のプラグインとの競合している可能性が濃厚です。

原因を特定するにはテーマを削除したり、プラグインを1つずつ削除して特定するしかありませんが、いずれにしてもバックアップがあれば元に戻せるので安心してください。

バックアップを取り忘れてしまった場合は、FTPツールを使って「wp-content」内にある「themes」を開き、該当のテーマを削除してみて下さい。

おそらく管理画面には入れるはずなので、再度テーマをインストールしなおしたり、元のテーマに戻すなどの対応をし、必ずバックアップをとってから原因を特定しましょう。

まとめ

WordPressテーマを変更する際には、

  • アクセス解析ツールなどの再設定が必要になる
  • カスタマイズしたCSSが無効になる
  • テーマ独自のウィジェットやショートコードが使えなくなる
  • アイキャッチ画像のサイズが変更される
  • プラグインによってはエラーや不具合が起きる

といったリスクがあることをよく理解してから実行し、テーマ変更後は正常に機能しているか上記の項目を必ず確認してください。

また、ライブプレビューを使えば、 実際にテーマを有効化する前にもどのように表示されるかは確認できます。

デザインやレイアウトの変更、修正もプレビュー時にある程度できるので、いきなり有効化して困らないように準備してからテーマ変更しましょう。

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